【受け入れ企業必見】外国人実習生の部屋に必要な家具・家電はなに?レンタルと中古どっちがいい?

技能実習生 部屋 支援

人手不足が叫ばれる昨今、外国人実習生の受け入れ需要が高まっています。これを検討している企業も年々増加しており、実習生の生活環境の整備も企業側に求めらるようになっています。そんな企業様から実習生の生活環境に設置する家電や家具でお困りのお問い合わせが増えています。

今回はリサイクルショップとして中古家電・家具を扱う私たちが、そんな企業様から寄せられる質問の中から「どんな家電・家具が必要か」「レンタルと中古家電どちらがいいのか」について専門知識を交えながら書いていきたいと思います。

外国人実習生の部屋に求められる条件

技能実習生 部屋 支援

実習生を受け入れる際、ただ部屋を借りればいいわけではありません。

技能実習法関係省令による規定で、企業単独型技能実習に係るものである場合にあっては申請者が、団体監理型技能実習に係るものである場合にあっては申請者又は監理団体が、技能実習生のための適切な宿泊施設を確保していること。となっており、部屋に関しては下記の規定をクリアしていなければなりません。

  1. 寝室については、床の間・押入を除き、1人当たり4.5m2以上を確保することとし、個人別の私有物収納設備、室面積の7分の1以上の有効採光面積を有する窓及び採暖の設備を設ける措置を講じていること旧制度から技能実習生を受け入れて使用している宿泊施設については、寝室以外に私有可能なスペースを別途設けている等の取組により、実質的に1人当たり4.5m2以上の私有スペースが確保されていると認められる場合には、当該宿泊施設を使用している間は、適切な宿泊施設を確保していると認められる余地があります。
  2. 適当かつ十分な消火設備を設置する措置を講じていること
  3. 寝室については、床の間・押入を除き、1人当たり4.5m2以上(特定技能実習生については7.5m2以上)を確保することとし、個人別の私有物収納設備、室面積の7分の1以上の有効採光面積を有する窓及び採暖の設備を設ける措置を講じていること旧制度から技能実習生を受け入れて使用している宿泊施設については、寝室以外に私有可能なスペースを別途設けている等の取組により、実質的に1人当たり4.5m2以上の私有スペースが確保されていると認められる場合には、当該宿泊施設を使用している間は、適切な宿泊施設を確保していると認められる余地があります。

技能実習生が快適に生活するためには、部屋に必要な家電や家具を適切に揃えることが大切です。特に、限られたスペースの中での生活では、機能性を重視した選定が求められます。また家電・家具以外にも消火器や生活雑貨、最初に7日間生活できるだけの食料品を用意することも求められています。

まず、家電について考えてみましょう。基本的なものとしては、冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機などが挙げられます。これらを共用スペースに設置するのか、部屋ごとに設置するのかによって容量やサイズを考える必要があります。

次に、家具に関してですが、シンプルで使い勝手の良いものを選ぶことがポイントです。部屋のサイズや間取りに合わせて選ぶ必要があり、大きすぎると生活スペースを圧迫し、小さすぎると生活の快適度が下がってしまいます。ベッドやテーブル、椅子は必須です。
多機能の家具を選ぶと、スペースの有効活用につながります。

以上のように、技能実習生の部屋に必要な家電と家具を計画的にそろえることで、安心して生活ができる環境を整えることが可能です。

技能実習生の部屋に必要な家電一覧

技能実習生の生活を快適にするためには、必要な家電を適切に揃えることが重要です。以下では、技能実習生の部屋に揃える必要のある家電、揃えたほうがいい家電の一覧をご紹介します。

キッチン家電

冷蔵庫(必須)

食品の保存のために必須です。食材を新鮮に保ち、飲料を冷やすために必要な基本的な家電です。

調理器具(ガスコンロまたはIHヒーター)(必須)

自炊ができるよう、最低限の調理器具が求められます。共用のキッチンに設置されることが一般的です。

電子レンジ(必須)

忙しい日常の中で、温め直しや簡単な調理ができるため、多くの場面で活躍します。特に一人暮らしの方にとって、短時間で料理を済ませることができるため、非常に重宝します。

炊飯器(必須)

ご飯を手軽に炊くことができ、栄養価の高い食事を実現します。シンプルな使用法で、技能実習生でも簡単に取り扱うことができる点が魅力です。

電気ケトル(必須ではないが推奨)

お湯を短時間で沸かすことができ、インスタント食品やお茶、コーヒーの準備が簡単に行えます。特に忙しい朝や夜のリラックスタイムに重宝します。

リビング家電

エアコンまたはヒーター(必須)

夏の暑さや冬の寒さに対応するための温度調整ができる設備です。快適な住環境を提供するために、部屋ごとに設置されることが推奨されます。

照明(必須)

十分な照明設備が求められ、生活や学習に支障がないようにする必要があります。各部屋に適切な明るさを確保するための照明が必要です。

掃除機(必須)

部屋の清掃を効率的に行うために必要です。掃除機は、特にカーペットや床の掃除に役立ちます。

テレビ(必須ではないが推奨)

娯楽や情報収集のために欠かせないアイテムです。日本の文化や言語を理解する手助けにもなり、リラックスする時間を提供します。ただし、NHK受信料を部屋ごとに支払う必要があるなどの理由で設置しない企業様も一定数あります。

ネット環境(必須ではないが推奨)

娯楽や知識の向上のため、ネット環境を用意する企業様も増えています。今後は実習制度の在り方も変わりますので、語学学習や技能知識の調べものに使う機会も増えると思われます。

バスルーム家電

電気温水器または給湯器(必須)

いつでも温かいお湯を利用できるようにするための必須家電です。特に寒い季節には非常に重要です。

衣類乾燥機(必須ではないが推奨)

雨天時や冬場でも衣類をすぐに乾かせるため、効率的です。特に湿度の高い季節や、洗濯物が乾きにくい状況で役立ちます。

ヘアドライヤー(必須ではないが推奨)

ヘアスタイルの管理や衛生面での配慮が可能となる便利な家電です。短時間で髪を乾かすことができ、生活の質を向上させます。

バスルームヒーターまたは浴室乾燥機(必須ではないが推奨)

寒い季節に入浴する際の快適さを向上させるだけでなく、バスルーム内の湿気管理にも役立ちます。健康的な環境を維持するために推奨されます。

必須のものについては企業様でご用意する必要があり、推奨のものは必ずしも用意する必要はありませんが、実習生にある程度の快適な暮らしをしてもらうために用意してもいいでしょう。個人ごとに自分に合ったものを用意してもらうのでもよいかと思います。

技能実習生の部屋に必要な家具一覧

技能実習生の部屋に必要な家具は、快適な生活を支える重要な要素です。まず、ベッドは必須です。十分な睡眠を確保するために、シングルまたはセミダブルサイズを選ぶと良いでしょう。収納スペースが備わっているものを選ぶと、部屋をスッキリと保つことができます。

次に、デスクと椅子も必要です。勉強や作業をする際に、快適なスペースを確保するためにシンプルなデスクを用意しましょう。椅子は、長時間座っても疲れにくいものを選ぶと良いです。

また、収納家具も忘れてはいけません。クローゼットや棚があれば、衣類やその他の持ち物を整理整頓することができます。これにより、部屋のスペースを有効に使うことができ、快適な生活環境を実現します。

このように、機能的な家具を選ぶことで技能実習生が快適に過ごせる部屋を作ることが可能です。

キッチン家具

ダイニングテーブルと椅子(必須)

食事をとるための基本的な家具です。実習生が快適に食事できるよう、テーブルと椅子は必須です。

収納棚またはキッチンキャビネット(必須)

食器や調理器具、食材を整理して保管するための収納スペースが必要です。限られたスペースを有効に活用するために、収納棚やキッチンキャビネットは必須です。

ゴミ箱(必須)

キッチンのゴミを分別して処理するためのゴミ箱が必要です。清潔で整理されたキッチンを維持するために、必須のアイテムです。

リビング家具

ソファまたはリビングチェア(必須ではないが推奨)

リラックスできるスペースを提供するために、ソファやリビングチェアがあると便利です。快適な生活をサポートするために推奨されます。

テレビ台またはAVラック(必須)

テレビや音響機器を設置するための家具です。リビングスペースを整理し、機器を安全に配置するために必要です。

ローテーブルまたはコーヒーテーブル(必須ではないが推奨)

リビングでの飲み物や雑誌を置くためのテーブルです。リラックスした時間を過ごすために推奨されます。

収納家具(必須)

日用品や個人の持ち物を整理するための収納家具が必要です。クローゼットやシェルフが一般的です。

カーテンまたはブラインド(必須)

プライバシーを確保し、日差しや外からの視線を遮るために必要です。各窓に設置することが推奨されます。

バスルーム家具

タオルラックまたはタオルバー(必須)

タオルを掛けて乾かすためのスペースが必要です。バスルーム内に設置されるべき必須の家具です。

バスルームキャビネット(必須ではないが推奨)

バス用品や洗面用具を整理して収納するためのキャビネットがあると便利です。バスルームを整理し、清潔に保つために推奨されます。

鏡(必須)

洗面所に設置される鏡は、日常的な身だしなみを整えるために必要です。必須のアイテムです。

ランドリーバスケット(必須ではないが推奨)

洗濯物をまとめておくためのランドリーバスケットがあると便利です。特に、洗濯機や乾燥機の近くに設置すると効果的です。

その他必要なもの

鍵付きロッカー(金庫)(必須)

貴重品を安全に保管するための鍵付きロッカーや金庫です。プライバシーと安全を確保するために必要です。

鍵付きロッカー

布団・枕など(必須)

寝具として布団や枕、シーツなどが必要です。清潔な寝具が提供されることが望ましいです。

貴重品を入れる金庫

キッチン用品(必須)

調理に必要な鍋、フライパン、まな板、包丁、食器、グラス・マグカップ、箸・スプーン・フォーク、食器洗い用スポンジなどが揃えられている必要があります。

トイレットペーパー(必須)

トイレで使用するために必要です。十分な量を常備しておくことが重要です。

タオル・バスタオル(必須)

毎日の洗顔や入浴後に使うためのタオルやバスタオルが必要です。

タオル・バスタオル

トイレ用スリッパ(必須ではないが推奨)

トイレで使用するスリッパです。衛生面を考慮して設置されることが望ましいです。

地域指定のゴミ袋(必須)

地域のゴミ収集ルールに従ったゴミ袋が必要です。正しい分別と処理が求められます。

消耗品(初回のみ)(推奨)

洗剤、歯ブラシ、シャンプーなどの消耗品を初回のみ用意しておくと、入居時にスムーズです。

自転車(場合による)(推奨)

職場と宿舎を行き来したり、生活するために長距離の移動が求められる場合は自転車を用意するといいでしょう。

実習生のために用意した自転車

消火器(必須)

意外と忘れがちなのが消火器です。消防法により設置義務があるため必ず設置する必要があることに留意しましょう。

消火器は必須

家電と家具の手配方法

技能実習生の部屋に必要な家電と家具の手配方法については、何をそろえるのかをリストにしたあと、新品を用意するのか中古にするのか、またはリースにするのか考えていきます。

新品を用意する必要があるものもありますが、ここで一つ重要な視点があります。それは実習生の道具の扱いが日本人と同じように考えないことです。文化や価値観の違いがあることを念頭に置いたうえで、選ぶようにしましょう。

例えば家電の扱いについて、自分のものでない家電を乱雑に扱うことは往々にしてよくあることです。新品の家電を高額で用意したり、リースで用意したりした場合、再購入する費用が発生したり、リース品の破損による損害賠償が発生することがあります。

レンタルは効率的で負担の少ない選択肢として多くの企業に支持されていて、必要な期間と必要な金額が明確で揃えやすい・不要になったら返却することで廃棄を考えなくてよいなどメリットもありますが、想定しない費用が発生してしまうこともよくあります。

これらのリスクを考えて、リサイクルショップやフリマアプリを活用し、中古の家具家電をそろえることも検討してみてください。これらの選択肢を組み合わせることで、経済的で効率的な手配が可能になります。

実習生の部屋への家具・家電の運び込み

一通りの物品の手配に目途が立ったら、家電・家具を部屋に運び込むことを考える必要があります。

家具・家電は重量があり、幅や高さが大きいものもあるため、人手や部屋に傷をつけない養生なども考える必要があります。企業の担当者様がこれを行うケースもありますが、重量物や壊れ物の搬入には十分お気を付けください。

出張買取MAXでは、中古家電のプロとしての知識や、在庫商品を多く持つ強みを活かして、こうした外国人実習生の部屋の用意をする事業も行っております。
特に部屋ごとに適切な家具・家電を選んだり、必要な物品を不足なくそろえるには相応の知識と経験が求められます。

弊社では、お問い合わせいただいたのち、専門のスタッフがお打ち合わせさせていただきます。その中で、間取りや人数を伺ったうえで最適な家電・家具を必要な数ご用意しています。さらに、必要であれば家具・家電の搬入から設置、生活雑貨や食料品の用意まで、外国人実習生の部屋のご用意をトータルサポートさせていただきます。

企業様からの問い合わせ対応の実例をこちらで記事にしています

技能実習生の部屋に関するQ&A

実習生の住環境にどの家電が必要ですか?

基本的には冷蔵庫、洗濯機、電子レンジの3つは必須と言えるでしょう。これらがあれば、日常生活が非常に楽になります。特に冷蔵庫は食品の保存に欠かせません。

家具の配置について部屋が狭い場合、どんなものをえらぶといいですか?

部屋が狭い場合には適切な家具サイズと、家具のレイアウトに工夫が必要です。無駄なスペースを減らし、動きやすい配置を心がけましょう。例えば、テーブルを壁際に置き、椅子は必要なときだけ出すようにすると良いです。折りたためるものや複数用途で使えるものを選ぶことも良いでしょう。例えば、収納付きのベッドや折りたたみ式のテーブルなどが便利です。

最後に、その他の注意点についてですが、共有スペースのルールを明確にすることも重要です。他の住人とのコミュニケーションを取ることで、トラブルを未然に防ぐことができます。質問があれば、ぜひ専門の方に相談されることをお勧めします。

まとめ

技能実習生が快適に生活するためには、部屋に必要な家電や家具を整えることが鍵となります。法律で決められ、必須で用意する必要がある物品もあるので不足なくそろえる必要があるので注意しましょう。実習生が日々の生活を過ごす環境を整えることで、仕事や学びに集中できる空間を提供してあげましょう。