エアコン買取での注意点を解説|業者選びの注意点や査定のコツを教えます
今回はエアコンの買取で失敗しない方法と注意点について解説していきます。
エアコンの買取依頼が多くなるのは引っ越しのシーズンです。
引っ越しの手続きをしていると忙しくて、買取の依頼を出すタイミングが遅れてしまうこともあります。
ただ、エアコンの買取は通常の家電と異なり、確認事項が多いの事前のチェックが非常に大切です。
買取できるエアコンを解説|注意点や確認場所について
まず初めに買取ができるエアコンの一般的な基準について解説していきます。
事前に買取できるエアコンの基準を知っておくことで、引っ越し間際で買取できないというトラブルを防ぐことができます。
製造年式
エアコンには家電として使用できる寿命があります。
基本的に製造から経過している年数が浅いほど使用できる期間が長くなります。
買取業者ではこの期間を製造から5~7年としているところが多いです。
そのため、該当する年式のエアコンを買取依頼するときは事前に買取できるかを確認しておきましょう。
製造年式はエアコンの室内機、下部に記載があります。こちらのエアコンだと2022年製のものだとわかります。
取り外ししたエアコンは買取できる?
取り外しされているエアコンは業者によって買取ができない場合があります。
なぜかというと取り外しされているエアコンは動作確認ができないため、買取業者側でもリスクが伴うためです。
そのため、エアコンの買取依頼を出す時は、買取業者に取り外しを依頼するようにしましょう。
もしも、エアコンを別の業者にエアコンの取り外しのみを依頼するときは、取り外し証明書を発行してもらいましょう。
この証明書があれば取り外しされていても買取をしてもらえます。
エアコンの取り外し料金の相場はいくら?
エアコンの取り外し料金は対応する業者で異なります。ここでは、「エアコン専門店」「引っ越し業者」「家電量販店」の料金を比較していきます。
業者別の取り外し料金相場 | |
エアコン業者 | 5,000~10,000円 |
家電量販店 | 4,000~10,000円 |
引っ越し業者 | 5,000~10,000円 |
インターネットで相場を調べると業者別で公表されている料金でそこまで大きな差はありませんでした。
ただ、業者ごとに出張費用が別途必要などプラスでかかる費用は設けられているため、事前の確認は必須となります。
エアコンの買取相場はどのくらい?
容量やメーカーによって異なりますが、相場は下記のようになります。
容量別の買取相場 | |
6畳~8畳 | 10,000~40,000円 |
10畳~12畳 | 40,000~60,000円 |
14畳~16畳 | 60,000~100,000円 |
お掃除機能やAIセンサーなどの機能が付くと、それぞれの買取相場も上がります。
こんな買取業者は注意!エアコン買取での業者選びのポイント
この章では失敗しないエアコン買取の業者選びの方法を解説していきます。
現在では買取業者が多くありますが、中には相場より低い金額で買取したり多額の費用を請求する業者もいます。
そのため、こちらで紹介する注意点に当てはめて選んでみてください。
商品の情報を確認されない
まずは商品の情報を確認せずに、いったん現地に行って査定してみますという業者です。
業者側も出張をして作業をするため、事前に情報を確認して買取できないエアコンであればその旨を伝えるものです。
これが悪徳業者になると事前に情報を確認せずに訪問の日程調整をします。
また、引っ越しなどの理由がある場合はギリギリの日程で調整する業者が多いです。
エアコンは取り外し作業などもあり即日の買取依頼をするのが難しいです。
そのため、ギリギリの日程で訪問すれば費用の案内をしても断られにくくんるという算段です。
もしこういった業者に当たった場合は断るか、訪問の日程をできる限り早めにとるようにして即決しないように注意しましょう。
設置状況を確認されない
設置状況を確認しない業者にも注意が必要です。エアコンは設置状況によって取り外し作業が大きく変わります。
基本的には取り外しは無料で対応していますが、高所の危険作業が発生する場合は別途費用がかかります。
また、最悪の場合取り外しができず買取不可となるケースもあります。エアコン買取の場合は悪意がなくても、こういった確認作業を怠る業者は選ばないようにしましょう。
販売相場を調べて適正価格の買取か判断する
エアコン買取で重要なのが自分のエアコンの販売相場を調べておくことです。
買取相場だと業者側で提示している金額のため、適正な金額か判断が難しいです。
ただ、いくらで売れているかを知ることで提示された買取価格に対して交渉することができます。
買取金額とは下記の式に当てはめて算出しているため、販売相場に比べて極端に低い場合は指摘してみましょう。
買取金額=販売予想価格(業者側の利益+人件費+その他買取経費)
販売予想価格と買取金額の乖離が大きい場合は業者側の利益を高く設定している場合があるので注意です。
しっかりと、この販売相場に対してなんでこの金額になるのかを確認しましょう。
当日トラブルを避ける準備|エアコン買取のここに注意!
先に説明した通りで通常の家電と異なり、取り外しなどの特殊な作業があります。そのため、期限ギリギリに買取業者を探すのが難しいので、事前に買取業者に情報共有をしてトラブルを防ぎましょう。
設置状況を正確に伝える
エアコン買取で最も多いトラブルが、設置状況が原因で作業できないというケースです。
エアコンの専門業者であれば大抵の状況でも対応できますが、買取業者で取り外しをする場合は注意が必要です。
買取当日、来てもらってから取り外しできないので買取NGにならないように、事前に設置状況は正確に伝えましょう。
エアコンの設置状況を伝えるうえで、抑えて置くポイントは2点ありますので詳しく解説していきます。
室内機の設置状況
まずは室内機の設置状況を確認しましょう。
確認したいポイントは下記の3点です。
- 室内機の設置されているフロア
- 室内機の設置されている高さ
- 室内機から配管が出ているか
室内機の設置されているフロアは設置フロアをそのまま伝えればOKです。
これは、室内機と室外機がそれぞれ違うフロアに設置してあると、取り外しができない可能性があるため必ず伝えましょう。
仮に、室内機が2階で室外機が1階に設置されている状況だと2段ハシゴを使う必要があります。
このような取り外しは買取業者で対応していないことが多いので要注意です。
室内機の設置されている高さはご自身の伸長と比べて、大体の高さを伝えればOKです。
室内機の取り外しをする際に、脚立を使用するのですがあまり高さがあると通常よりも高い脚立を使う必要がありまます。
もし、専用の脚立がないと作業ができなくなる恐れもあるので要チェックです。
室内機の最後のチェックポイントが配管がでているかの確認です。
これは、室内機と正面に向かいあって左右どちらからか配管が出ているかを伝えればOKです。
もし上記の写真のように配管が出ていない場合は隠ぺい配管という特殊な設置をされている場合があるので、事前に申し出るようしましょう。
下の写真のように外側に配管が出ていることが確認できるようであれば通常の設置状況なので問題ありません。
室外機の設置状況
次に室外機の設置状況です。
室外機の設置状況を伝えるポイントは下記の2点です。
- 室外機の設置フロア
- 室外機の設置場所
まず室外機の設置フロアですが、これは先に説明した室内機の設置フロアを伝える理由と同じです。
それぞれの設置フロアが異なる時は作業ができない可能性もあるので必ず伝えるようにしましょう。
室外機の設置場所については非常に重要です。
室外機は設置する物件により「天吊り」、「壁面設置」、「屋根置き」という大きく分けて3つの特殊な設置方法があります。
このどれかに当てはまると対応できない買取業者が多いため、作業当日に取り外しできないというトラブルが発生するので要注意です。
もし設置状況に不安のある場合はLINEの無料査定で実際の写真を送ると確実です。
商品情報を正確に伝える
次に商品情報ですが、この情報を正確に伝えることで作業当日の買取NGを防ぐことができます。
商品情報で伝えるべき重要なポイントは下記の3点です。
- 製造年式
- 型番
- 商品のコンディション
それぞれ詳しく解説していきます。
製造年式
エアコンには「標準使用期間」というものがあります。
これは通常使用を想定して、製造から何年間は使用できる設計になっているという基準です。
エアコンはこの期間が10年とされており、製造から経過している年数が短いほどより長く使えると判断されます。
そのため、基本的には製造から5~7年経過していると買取対応している業者が少なくなります。
買取当日の基本的な流れについて
事前に情報を伝えたらあとは買取の日を待つだけです。
ここでは当日、買取業者でどのような対応をするか確認して、当日のトラブルが起きないようにしましょう。
まず初めにエアコンの動作確認を行います。時期によって冷房運転か暖房運転をして確かめます。
そのため、買取が終わるまでは電気の契約を解約しないように注意しましょう。
次にエアコンの取り外し作業をします。取付工事の時ほど大掛かりな作業ではありませんが、電動ドライバーを使うため大きな音がします。
もし必要であれば、事前に建物の管理会社に業者が来る日時を伝えて、取り外しの工事をすると言っておきましょう。
建物によってはエアコンの取付・取り外し工事をする場合は掲示板などで事前告知が必要なケースがあります。
エアコン買取後の注意点|現状回復の確認を忘れずに
エアコンの買取が終了したら、今度は部屋の引き渡しのために現状回復が必要になります。
室内機を取り付けていた壁の穴は基本的に問題ないですが、それ以外の部分で見落としがちなポイントがあるのでしっかりとチェックしておきましょう。
配管穴のパテ埋め
配管穴とは室内機と室外機をつなぐ配管を通すために開けてある穴のことです。
こちらの穴については、入居時にすでに空いていた場合は専用のキャップがあるのでそちらをつければOKです。
入居したあとに配管穴をあけている、もしくは建物の作りで専用のキャップがない場合は専用のパテで穴を埋める必要があります。
もしパテ埋めが必要な時はエアコンの買取業者に事前に伝えることで対応してくれます。
もし伝え忘れて穴が開いたままの場合は、ホームセンターに80円~110円くらいで売っているので自分でつけても問題なしです。
電圧変更した場合は元に戻す
部屋の広さやつけたいエアコンの関係で電圧を変更している場合は、退去時にもとの電圧に戻す必要があります。
ここで注意したいのが、電圧を戻す場合はエアコンの買取が終了した後に対応するということです。
なぜかというと、電圧を先に戻してしまうとそれに対応したエアコンの動作確認ができなくなり買取NGになる可能性があるからです。
そのため、電圧変更が必要な場合はエアコンの買取スケジュールを決めたあとに、電気工事店に連絡して日程調整をしましょう。
エアコン買取についてよくある質問
Q.買取の前にエアコンは掃除しておいた方がいいの?
よりキレイなものの方が買取価格がアップするので、できる範囲で掃除した方がいいです。この時に、エアコンを分解するなど本格的な清掃をするともとに戻せなくなる可能性があるので、できる範囲にしておきましょう。
よくチェックされるポイントはフィルターに溜まっているほこりや、外観などなので固く絞った水雑巾などを使用して拭き上げましょう。
Q.エアコンクリーニングを頼んでおいた方がいい?
前述したように綺麗な方が買取価格はアップします。ですが、エアコンクリーニング自体も費用がかかります。
そのため、事前に買取金額を確認してからエアコンクリーニングの費用と相殺して手残りが多くなるか確認しておきましょう。
エアコンクリーニングの1台あたりの相場は通常のもので8,000~10,000円くらいです。
お掃除機能がついたものだと13,000~20,000円くらいを想定しておきましょう。
もし査定金額を事前に知りたいという方は、無料見積を実施ているところで、査定結果をもらうのがおすすめです。
ある程度の金額がわかった状態の方が失敗も少なく、安心して取引できます。