エアコン買取で取り外しは任せた方がいい?元エアコン職人が理由付きで解説
エアコンの買取を依頼するという方で「取り外しはしておいた方がいいの?」と疑問を持っている方は多いと思います。
また、「もし取り外しするにしてもどこに依頼すればいいの?」とお悩みの方もいるでしょう。
今回はこうした悩みを解決するために記事をかいていきます。
この記事の信頼性について、下記に私の経歴を簡単にまとめました。
- エアコン取り付けの職人歴3年
- リサイクルショップでの査定士として5年のキャリア
- 現在はマーケティング部門にて競合調査を担当
エアコンを売る時は取り外しておいた方がいいの?
まずエアコンを売る時に取り外しておいた方がいいのか?という疑問にお答えします。
結論から言うとエアコンは取り外ししなくてOKです。
その理由を下記に簡単にまとめます。
- 買取業者に依頼した方がお得だから
- スケジュールに余裕ができるから
- 買取ができなくなる可能性があるから
それぞれについて詳しく解説していきます。
1.買取業者に依頼した方がお得だから
まず最初のポイントは買取業者に依頼した方がお得になるです。
これはエアコンを売ったあとの手残りの金額が多くなるということです。
一般的にエアコンの取り外しのみを依頼すると費用がかかります。
費用の相場は下記のようになります。
エアコン取り外しの料金相場 | |
引っ越し屋 | 5,000円~ |
専門業者 | 4,000円~6,000円 |
家電量販店 | 4,000円~8,000円 |
例えば、10,000円でエアコンが売れたとしても、実際の手残りは上記の取り外し費用を差し引いた金額となります。
これが買取業者に依頼すると取り外し費用が無料のところもあるので手残りの金額が多く残りやすいのです。
なんでこれだけ違いがあるの?
これだけ違いがでる理由として、メインの売上をどこで生み出しているかの違いにがあるからです。
それぞれの違いを見てみましょう。
業者ごとの売上の違い | |
引っ越し屋 | 引っ越し |
専門業者 | エアコンの取付・取り外し |
家電量販店 | 家電の販売 |
買取業者 | 商品を買取して販売する |
このメインの売上から離れるほど、エアコンの取り外しにかかる費用は高くなります。
引っ越し屋さんの場合はお客様のご自宅に行ったついでに作業ができるので大きな影響を受けません。
エアコンの取り外し自体は10~15分くらいで完了するので、買取業者は作業を無料サービスにして対応することができるのです。
2.スケジュールに余裕ができるから
2つ目はスケジュールに余裕ができるからです。
これは業者を2つ頼むとそれぞれスケジュール調整をする必要があるのに対して、買取業者に任せれば1日で終わるからです。
弊社でもよくエアコンをご依頼いただく方の中にスケジュールの期限が迫っているから依頼したという方が多くいます。
確かに、エアコンの買取は引っ越しシーズンに集中しているイメージです。
なので、エアコンを売る場合は自分のスケジュールを確保する必要があります。
3.買取ができなくなる可能性があるから
最後にエアコンを取り外ししておく買取できなくなる可能性があるからです。
これは疑問に思う方も多いと思いますの簡単に理由をまとめます
- 動作確認できないから
- 冷媒ガスが抜けている可能性があるから
- 故障している可能性があるから
エアコンは買取した後に次のお客様に販売をします。
販売するうえで上記の3点は最重要項目となるため、別の業者で取り外ししていると買取ができなくなるケースがあります。
取り外しを別の業者に依頼するときの注意点
ここまではエアコンを売る場合は取り外しを買取業者に依頼した方がいい理由について解説してきました。
ただ、何らかの理由でエアコンの取り外しだけは先にやらないといけないという方も中にはいると思います。
そこで、この章では事前にエアコンの取り外しだけを依頼するときの注意点について解説していきます。
1.取り外し証明書を発行してもらう
エアコンの取り外しのみをしてもらう場合には、取り外し証明書を発行してもらうようにしましょう。
これは、どこの業者でどのように取り外しをしたかなどを記載してもらうといいです。
これがあれば買取業者の方でも販売できるエアコンか判断ができるので、適正な査定を受けることができます。
特に、エアコンの冷媒ガスの回収についてはしっかりと明記してもらいましょう。
このガスが抜けているとエアコンの機能が使えなくなる恐れがあるので要チェックです。
2.取り外し業者にエアコンを売ることを伝える
こちらも大切なポイントです。
取り外し業者は基本的に廃棄するエアコンを取り外すことが多いです。
そのため、今回のエアコンはなんのために外すのか理由を明確にすることでエアコン本体の取り扱い方がかわります。
また、できる限り良い状態でエアコンを売るために、配管の先にキャップをつけてもらいましょう。
こうすることで、エアコン内部のガスや液が漏れにくくなります。
買取業者側でもこのように加工されているエアコンは、取り外ししてあっても安心して査定できるので買取価格がアップする可能性があります。
買取業者にエアコンの取り外しを依頼するためにやること
ここでは実際に買取業者にエアコンの取り外しを依頼するために必要なことを解説していきます。
事前にしっかりと確認しないと取り外しができず買取できないという事態も起こるので要チェックです。
もし、詳細に状況を確認できないという人はエアコンの写真を送るという方法もあるので、お試しください。
室内機の設置状況を伝える
まず初めに室内機の設置状況を伝えましょう。
伝えるポイント3つあります。
設置されている部屋
まずはどこの部屋に設置されているかを確認しましょう。
これは設置されている場所によって、作業の内容が変わるからです。
例えば寝室に設置してあり、ベッドの上に設置されている場合はベッドを移動させてからの作業となります。
天井の高いリビングに設置されている場合は通用よりも高さのある脚立を使う場合もあります。
設置の状況に応じて必要な道具も異なるのでできる限り詳細に伝えましょう。
室内機から配管が出ているか
次にエアコンと真正面に向き合って本体から配管が出ているかを確認しましょう。
これを確認することで、エアコンがどのような工法で設置されているかを把握できます。
一般的にエアコン本体を真正面に見て左右どちらかに配管が出ていれば簡単に取り外しが可能となります。
配管が出ていない場合は最も標準的な設置となりますが、場合によっては隠ぺい配管という特殊な設置状況となります。
この場合はセットになっている室外機との位置関係の確認を入念に行う必要があるので申しでるようにしましょう。
配管カバーを使っているか
エアコンの室内機から配管が出ている場合はプラスチック製のカバーで隠してあることがあります。
これは部屋内部の見た目を良くするためにエアコン業者がオプションなどでつけるものです。
エアコンの取り外しをする際はこのカバーを外してからでないと作業ができないため、通常よりも時間がかかります。
そのため、カバーがついている場合は大体何メートルくらいあるかを伝えるようにしましょう。
室外機の設置状況を伝える
室内機とセットで使う機械で、基本的に部屋の外に設置してあります。
室外機のポイントは2つあります。
設置されている場所
設置されている場所をを確認しましょう。
基本的にはベランダに設置してありますが、特殊な作りのアパートでは専用のバルコニーに設置されている場合もあります。
設置されている場所によっては一人で作業できなかったら、通常の倍の作業時間がかかる可能性もあります。
なので、室外機の設置場所いついては正確に伝えるようにしましょう。
設置されている状態
基本的にはベランダの床や、戸建てだと庭の地面に置いてあることがほとんどです。
ただ、団地などの集合住宅だとベランダの面積を確保するために天吊りになっていることもあります。
また、室外機を置く場所がない物件では壁に設置してあることもあります。
このような特殊な設置をしている場合、買取業者で対応できない可能性もあります。
いざ、当日来てから作業できないとなると大変なので、詳細に設置状況を伝えられるようにしましょう。
ここは注意!依頼する前に必ず費用を確認
今回はエアコンを売る時にエアコンは取り外ししておいた方がいいのかというテーマで書いてきました。
実利を考えると業者に依頼した方がいいですが、どうしてもという場合には今回の記事の内容を参考に、取り外し業者に依頼してみてください。
また、買取業者の中にも別途取り外し料金のかかるところがあります。
あわせてエアコンが極端に古かったり販売できないものだと費用のかかる可能性もあります。
そのため、買取業者に依頼をする時は事前に問い合わせて確認しておくとより安心して取引できます。